■ はじめに:なぜ工事記録に「黒板」が要るのか?
建設業界では、今まで数多の工事が行われてきました。そして、今でも街中のいたるところで、道路整備(土木工事)やマンション建設(建設工事)、ポンプ設置(機械設備工事)などの工事が行われています。
基本的にこういった工事では、施工状況・風景を写真で記録します。
そして、その際に使われるのがタイトルにもある「黒板」です。
▼従来の工事黒板(右下)
工事写真と共に、黒板に「どの工事で」「どの業者が」「どの作業を」「どういう仕様で」など、5W1Hを明確に記録することで、後から見返したときに工事内容や流れ、使用材料といった詳細がカンタンにわかるようになります。
■ 従来(アナログ)の黒板が持つ課題
さて、工事の詳細を記録するために非常に便利な黒板ですが、従来より使われている黒板にはいくつか問題(デメリット)があります。
コスト
・各現場ごとに別の黒板が必要(お金がかかる)
・道具を何種類も揃えないといけない(デジカメ、黒板、チョーク etc.)
見やすさ(視認性)
・字のキレイさ、光の強さ、天候などによって文字の見やすさが左右される
効率性
・狭い場所ではそもそも黒板を置けない
・1人では撮れない場合があったり、現場での書き換えが忙しかったりと効率が悪い
このように、アナログの工事黒板を使っていると改善の余地があると感じることがよくあります。
しかしながら、30年以上前にはそこまで世の中に浸透していなかったデジタル化やIT化が、昨今では大きく進歩し、こういった課題を一網打尽で解決する「電子小黒板(デジタル黒板)」がスマホアプリとして開発・利用されるようになっています。
■ 電子小黒板(スマホアプリ)で出来ること
電子小黒板アプリでは、次のようなことが出来ます。
- 工事毎に、黒板を何個でも作れる
- 工事手順に沿って、事前にほぼ全ての黒板を準備できる
- 光の反射や場所の広さ、天気の影響を殆ど受けずに「いつでも・どこでも」撮影可能
▼電子小黒板の使用例(左下)
これらの機能は、従来のアナログ黒板の課題を一気に解決してくれて、その利便性の高さから弊社でも実際に利用しています!
もし「電子小黒板」のデメリットを挙げるとすれば、
- スマホが故障すると撮影ができなくなる
- スマホのバッテリーを気にする必要がある
などですが、普段の業務をこなす分には殆ど問題はないのではないでしょうか。
また、アプリ自体は無料で十分に使えるモノがあり、操作も難しくないため、「デジタルのアプリを使うのはなんか難しそう」「スマホそのものが苦手」という方でも、ぜひこの機会に試してみてください!
実際に体験してみるとその効果を身をもって知ることが出来ると思います!
【無料でも利用できるアプリ】
● IOS(Apple製)スマホの場合:蔵衛門工事黒板
(https://www.kuraemon.com/kokuban/)
● Androidスマホの場合:電子小黒板 PhotoManager
(https://www.wise.co.jp/quickproject/pmm/)
■ さいごに
今回の記事では、今まで主流だったアナログ黒板の課題を解決するものとして「電子小黒板」をご紹介してきました。
今ある仕事を見直し、徐々にデジタル技術を活用することで手作業・人力で行ってきた仕事を改善できます。
特に人材不足が深刻といわれる業界では、積極的にデジタル技術を活用して一人当たりの業務負担を軽減していくことが重要になってきます。
ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。
それでは今日も一日ご安全に!