建設業の仕事を知る Part.1 - 機械設備据え付け編 -

山本工業では、「機械器具設置工事業」「管工事業」「鋼構造物工事」「土木工事」など、実に幅広い仕事の依頼を頂いています。


中でも、弊社の主軸でもあるのが「機械器具設置工事」で、数百キロ~数十トンもある重量機械や精密機械をクレーンなど様々なアイテムを駆使して、学校や県庁舎、魚の養殖場など千差万別な現場で機械の搬入、据え付け(設置)を行います。


本記事では、これらの工事を専門に行う「機械設備据え付け」の仕事をご紹介します。


💡この記事はこんな方におすすめ💡

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・ 建設業の仕事について詳しく知りたい学生の方

・ 仕事を始めたばかりで、仕事の全体像がまだよく分からない方

・ これから機械設備据え付けの仕事を始めようと思っている方

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目次

- 「機械設備据え付け工」が社会から必要とされる背景

- 「機械設備据え付け工」の仕事

- どんな機械を扱うのか?

- 仕事の魅力は?

- 最後に


■「機械設備据え付け工」が社会から必要とされる背景


まず「機械設備据え付け工」は、工場や施設を問題なく快適に使えるように、電気・ガス・水・空調に関わる機械やその他工業用生産機械などを据え付ける仕事です。


では、なぜこのような仕事が社会から必要とされているのでしょうか?


私たちの生活には、先ほど挙げた電気・ガス・水・空調が不可欠であり、それらを使えるようにするには必ず「機械」の設置が必要です。


そして、ここでいう機械とは小型(数十kg~百kg)のモノから大型(数百kg~数十トン)のモノまであり、大きなものになればなるほど危険も増していきます。


さらに、ただポンっと置くだけではダメで、巨大なクレーンを駆使しながら、水平・垂直度の調整を行うなど丁寧な設置が求められます。


そこで、「安全」かつ「精密」に機械を据え付ける技術と経験の両方を兼ね備えた「機械設備据え付け工」が社会にとって不可欠の存在として重宝されています。


実は、工場やポンプ場などの公共施設だけではなく、ショッピングモールやホテル(宿泊施設)、大学でも活躍していて、このような施設にも地下や屋上など機械を置くスペースや機械室があり、身近な場所でも機械の据付が行われています。



■「機械設備据え付け」の仕事

さて、より詳しく「機械設備据え付け工」の仕事を見ていくと、「①搬入・据付」と「②撤去・搬出」の大きく二つの仕事に分けられます。


①搬入・据付

機械の搬入・据付は「事前準備→機材搬入→据付→調整作業」の順に進められます。


各プロセスの中でも、「墨出し→アンカー打設→仮設ステージ組み立て・・・」と多様な作業を行います。


②撤去・搬出

据付するのと逆に、古くなった機械に対しては撤去(取り外し)を行うこともあります。


撤去され(取り外され)た機械は「処分」または「工場へ送り整備→再度据付」のどちらかの対処がとられます。



機械の「撤去・搬出」では「建物からの搬出時、邪魔になる機械・配管の除去→機械の撤去→処分(又は再整備)」の順番で進められます。


据付時と同様、各プロセスの中では「コンクリートを壊す」「機械内の水や油を抜く」など細かい作業を行います。


弊社でも、一年を通して数多くの搬入・据付や撤去・搬出作業を行っています。


現場を牽引するリーダーは、複雑な工程やそれぞれの作業方法の把握と、その他の職人に的確な指示をするコミュニケーション力が求められます。


また、機械設備据え付け工の経験が浅い人は、細かい作業のサポートから始めて徐々に仕事やプロセスを覚えていきます。



■どんな機械を扱うのか?

実際にはどんな機械を扱うのか、弊社の事例でご紹介します。


上記で挙げた機械は、重さは「数百キロ~数十トン」まで幅広く、サイズが大きいほど据付・撤去(搬入・搬出)難易度が高まります。


また重さだけではなく、機械の形や、搬出入口・施設の広さ(狭さ)も据付の難易度に影響を与えます。


知恵の輪を色々な工夫をして解くように「条件に合わせて、どのようにすれば安全に搬出できるか」というパズルを解くイメージをしていただくと分かりやすいかもしれません。



■仕事の魅力は?

さて、機械設備据え付けの仕事には次の3つの魅力があると考えています。


1. 社会貢献度が高く、仕事が形に残ること

先ほど挙げた機械は「電気・ガス・水・空調」を問題なく快適に使えるようにするモノの他に、「災害発生時に電力を確保すること」「大雨・高潮時に災害発生を未然に防ぐこと」を目的としたモノが数多くあります。


どちらも生活を安全に快適に維持するために不可欠で、非常に社会貢献の実感を得られるのが魅力です。


2. 幅広い能力が鍛えられること

「機械を設置する」と聞けば単純な事のように見えますが、ふたを開けてみれば細かい作業の連続です。


経験の浅い方であれば「複雑な工程を理解する力」や「リーダーの指示を的確にこなす力」や各作業の技術力が鍛えられます。


また、リーダーとして現場を引っ張る立場の方は「複雑な工程をマネジメントする力」や「的確に指示をする力」「部下を指導・育成する力」など、管理職(マネージャー)に求められるような能力が鍛えられます。


3. 機械やAIに代替されにくい仕事であること

現場の条件に合わせて、柔軟に工程や方法を選び、安全に丁寧に機械を据え付ける仕事は、昨今話題になっている機械やAIには代替できない仕事です。


また、簡単に真似ができるような技術ではない職種なので、そこで得た技術と経験は非常に重宝されます。


現場作業が難しい年齢になっても、貴重な人材として指導・育成する立場として活躍ができることが魅力です。



■最後に

ここまで記事をご覧いただきありがとうございます。

機械設備据え付けの仕事について知る・理解を深める助けになれば幸いです。


また、弊社では、機械設備据え付けの仕事に興味がある方を募集、積極的採用をしています。

創業から57年の実績と現場経験・指導経験の豊富なベテランがいる山本工業では、機械設備据え付けの職人を目指すことが出来ます。

Instagramや採用特設サイトでも職人やスタッフの紹介もしていますので、ご興味のある方はそちらもご覧ください!


この仕事に興味がある、はじめてみたいという方はぜひ弊社までお気軽にご連絡ください!

ちょっとした相談や現場見学など様々なご要望に全力でお応えいたします!


それでは今日も一日ご安全に!