現在、SUS(ステンレス)製の配管サポートを製作しています。
ステンレスは、鉄にクロムなどを加えてサビにくくした合金で、屋外や水回りなどの環境に強い素材です。
強度はもちろん、サビにくさや仕上がりのきれいさも大切になります。
寸法通りにしっかり加工し、溶接や仕上げまで丁寧に行っています。
今回は、そんな製作途中の様子を写真でご紹介します。
配管サポートは、取り付ける配管の太さや取り回しに合わせて、一つひとつ形や寸法を変えて製作しています。
たとえば、細い配管と太い配管では支える力のかけ方も変わりますし、設置場所によっては形状を工夫する必要もあります。
そのため、現場の条件や図面に合わせて、オーダーメイドで製作するのが基本です。
サポートには、用途に応じたいくつかの種類の穴をあけています。
ひとつは、基礎や架台にしっかり固定するための穴。この穴にボルトを通して、サポート自体をズレないように固定します。
もうひとつは、配管をUボルトでしっかりと押さえるための穴です。こちらは配管のサイズや取り付け位置に応じて、正確に配置する必要があります。
どちらの穴も、図面をもとにミリ単位で加工しており、現場での作業がスムーズに進むように仕上げています。
配管の位置によっては、こんな風に高さが必要になることもあります。
逆に、こんなにコンパクトなサイズの配管サポートも。
実際のプロセスとしては、まずは材料を正しい長さに切ってから、仮止めのように軽くくっつけて形を整えます。
次に、しっかり溶接して頑丈につなげていきます。
最後は「酸洗い」で表面をきれいにして、サビに強く美しい仕上がりにします。
実は今回のサポート製作は、全部で約400個・総重量約5,000kgにものぼる大規模なものとなっております。
製作の途中段階でしたが、少しでも現場のモノづくりの雰囲気が伝わればうれしいです。
これからも、一つひとつの仕事を丁寧に、確実に仕上げていきます!
それでは今日も一日ご安全に!!