皆さんこんにちは!
創業55年目で山口県防府市を拠点に、県内・隣県を中心に主に管工事・機械器具設置工事を手掛けている株式会社山本工業です。
前回の記事では、弊社の仕事内容と主な職種である「職人(技術職)」と「施工管理(現場監督)」の仕事についてご紹介しましたが、
実はこの2職種の関係性を理解しておくことは、プロジェクトを高品質かつスピーディーに進めるうえでとても重要になってきます。
そこで今回は、理想の関係性や良好な関係性を築くためのポイントについてご紹介していきたいと思います!
目次
- 「上下」ではなく、「左右(対等)」な関係性
- より良いコミュニケーションをするための2つのポイント
「上下」ではなく、「左右(対等)」な関係性
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「職人」と「現場監督」という言葉を聞いたとき、監督という響きから「野球部員と監督」というような上下の関係を想像する方も少なくないのではないでしょうか?
確かに建設業でも、現場監督が職人に対して指示をするという点では上下関係に見えてしまうのですが、実はそうではないんです。
実際は、両者は「左右(フラット)」な関係性、すなわち、「対等」な関係性にあります。
プロジェクトを円滑に進めるために、お互いの知識や経験を基に計画を磨き上げていきます。
現場監督は管理のプロではありますが、現場の施工に関しては数多の現場で実務にあたっている職人のほうが詳しく知っていることが多いです。
そういった職人の知見を活用することで、より鮮明に施工方法や流れが見えてきて管理がしやすくなっていきます。
このように、現場監督が職人に対して一方的に指示を出すのではなく、
お互いの技術や経験、アイデアなどを対等な関係として上手く活用していくことで、より高品質かつスピーディーに工事を達成することができます。
より良いコミュニケーションのための2つのポイント
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さて、職人と現場監督は対等な関係として力を合わせ、工事をより良い品質・効率で進めることが大切だと述べましたが、
では、そのような良好な関係を作っていくためにはどうすればいいのか、2つのポイントをご紹介します。
①相手の立場で考える
相手の立場で物事を考えることがコミュニケーションを円滑にする理由には次のようなものがあります。
1. 共感と理解: 相手の立場で物事を考えることで、相手の感情や視点を理解しようとする姿勢が現れます。これにより相手は自分が理解されていると感じ、よりオープンに意見や情報を共有しやすくなります。
2. 信頼構築: 相手の立場を考慮することで、相手が自分のことを理解してくれていると感じやすくなり、相手との信頼関係が構築されます。信頼関係があると、よりオープンにコミュニケーションを行い、問題解決や意思決定においても円滑に進めることができます。
3. 誤解・勘違いを防ぐ: 自分の視点だけで物事を判断すると、相手の意図や要望を見落とすことがあります。しかし、相手の立場を考慮することで、意図を正しく理解し、誤解や勘違いを防止することができます。
相手の立場で物事を考えることは、相手とのコミュニケーションをより効果的かつ円滑にするための重要な要素です。相手の視点や感情を尊重し、共感や理解を示すことで、より建設的な対話や協力関係を築くことができます。
②十分なコミュニケーションをとる
職人と現場監督の間でコミュニケーションが不足していると次のような問題に繋がります。
・「言った、言ってない」論争が起こる
・進捗が上手く共有されず、必要な準備・段取りが遅延する
・ムダが発生する(伝達不足で不要な材料の発注や、不要な施工が発生するなど)
こういったトラブルが積み重なると関係がギスギスし始め「お互いが働きやすいようにしよう」という意識が薄れてしまいます。
すなわち、「助け合う」という理想の状態とは真反対で互いの力を打ち消し合う関係へと向かってしまいます。
こういった事態を防ぐためには次のようなコミュニケーションをとることで、良い関係を築くことができるようになります。
・工事の進捗や施工内容・方法について十分に話し合う
・資機材の手配など、迅速な報告・連絡・相談(報連相)を心がける
・何気ない会話を大事にする
・嘘や隠し事をしない
・間違いやミスは素直に謝る
進捗をはじめとして、工事のアレコレについて十分な連携をすることで、結果的にミスの減少やスピーディーで高品質な施工を達成できます。
また、そういった話をしやすくするためにも普段の何気ない会話を大事にして、意見を言いやすい関係を作っておくことが大切です。
そして、せっかく信頼関係ができたとしても、嘘や隠し事をしたり、自身の間違いを素直に謝らなかったりしてしまうと、その信頼は簡単に崩れ去ってしまいます。
そのため、悩んだり課題にぶち当たった時には、嘘や隠し事をせず、率直に状況を伝えて共に解決策を考えることが大切です。
もし間違いやミスを犯したときには素直に謝って、次から挽回する姿勢を見せることで信頼関係を崩さずにチームとして助けあいながら仕事をすることができます。
まとめ
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以上、職人と現場監督の理想の関係性についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?
職人と現場監督に限らず、組織やチームと言われる関係性においては、互いの強みを活かして協力してプロジェクトを進めていくことが不可欠です。
普段から、何気ない会話を大事にして、意見を言いやすい信頼関係を築いておくことが大切ですね。
ぜひ、この関係性を意識して事故やミスの少ない、そしてスピーディーに高品質に工事を達成できる状態を目指してみてくださいね。
本日も記事をお読みいただきありがとうございました!
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