【求職者向け】多能工を目指すメリットや単能工との違いは?

皆さんこんにちは、創業55年目で山口県防府市を拠点に、県内・隣県を中心に主に管工事・機械器具設置工事を手掛けている株式会社山本工業です。


製造業をはじめとして、サービス業・建設業において、昨今の「少子高齢化」やそれを起因とした「労働人口の減少」を背景として、労働生産性の向上が取り組むべき課題の一つとして挙げられています。

この課題を解決するための手段として、国土交通省が紹介している「多能工化」が注目されていますが、多能工とは一体何なのか、多能工を目指すメリットやデメリットは何なのかと気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

(参考:マルチクラフター(多能工)を育成しよう!, 国土交通省


今回の記事では、多能工と単能工の違いや、目指すメリット・デメリットをご紹介していきます!



そもそも「多能工」って何?

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多能工とは


多能工(あるいはマルチクラフター)とは、一人で複数の業務を行え、または、一人で複数の専門的な技術を持った人材のことを指します。

例えば、「配管工 × 電気工」のように、配管工といった単一の技術だけでなく、電気工事まで担うことができるような人材は「多能工」にあたります。


多能工が必要とされる背景や課題


建設業において多能工が必要とされている背景には次のような理由があります。

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  1. 建設業全体における働き手の減少(高齢者の定年退職、引退)
  2. 若者の入職者数の減少(3Kなど悪い業界イメージ)
  3. これらに伴う生産性の低下

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まず、建設業における就業者数ですが、1997年には619万人いたのに対し、2019年時点では、高齢者層の引退などを原因として492万人まで減少しています。

(出典:国土交通省.“持続可能な建設産業の構築”.国土交通白書2020.

https://www.mlit.go.jp/hakusyo/mlit/r01/hakusho/r02/html/n2639000.html,(2023年4月4日取得).)


また、高齢者の引退に加え、建設業を担う若者の減少も理由として挙げられます。

1997年時点では建設業全体に占める20~24歳の就業者の割合は約20%ですが、2020年時点では約12%へとかなり減少しています。


(出典:国土交通省.“最近の建設業を巡る状況について【報告】”.最近の建設業を巡る状況について. https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001428484.pdf,(2023年4月4日取得).)



このような高齢者層の引退や、若者の入職者の減少に対応する(少ない人数で、今まで通り、あるいは、今まで以上の業務をこなす)手段の一つとして求められているのが「多能工」人材というわけです。


多能工人材がいることによる効果


一人で複数の業務をこなすことができる「多能工」がいることにより、次のような効果があると考えられます。

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  1. 収益率の向上
  2. 工期が短縮しやすくなる

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まず、多能工人材がいれば、今まで外注していた業務を自社で行うことが可能になります。

先ほどの「配管工×電気工」で例にとると、「配管工」のみという単一の業務しか自社で行えない場合、電気工事が必要となった際は毎回費用を払って、外注しなければなりません。

対して、自社で電気工事ができるようになれば、今まで外注していた費用を節減できるようになり、その分売上が向上し、結果として収益率のアップへつながります。


また、工期を短縮しやすくなることが想定されます。

今まで、複数人で行っていた業務を一人の人材が行えることで、情報共有や外注時のやりとりなどコミュニケーションに割く時間や手間(コミュニケーションコスト)が減り、その分スピーディーに現場作業を進められるため、工期を短縮につながると考えられます。


以上のように、企業は多能工人材を育成・獲得し、生産性を向上させることにより、近年の働き手不足に対応でき、収益率の向上へつなげられます。




多能工を目指すメリットやデメリットとは?


さて、では働き手として「多能工」を目指すメリットやデメリットには何があるのでしょうか?


多能工を目指すメリット


①働き先の選択肢が拡がる


配管工、溶接工、電気工など複数の専門工事を担えるようになれば、その分、働き先の選択肢が拡大します。

例えば、配管工のスキルのみを高めた場合、転職先を探す際には配管工事を行う会社に絞られます。対して、上記のようなマルチなスキルを持っていれば選択肢も拡がり、かつ、「多能工人材」は特に従業員数の少ない中小企業などから見ても採用したい人材なため就職しやすくなることが想定されます。


②給与アップが見込める


一人で複数の専門的な業務を行えることで、今まで単一の業務をしていた時に比べ、より多くの価値を会社側に提供することができるため、給与のアップが見込めます。

また、持っている資格に応じて手当が支給される会社に勤めている場合にも、月々の給与アップが見込めます。


③職長や現場監督(管理職)へのキャリアアップが望める


一人で複数の業務を理解しているということは、管理する立場になった場合もそのスキルを活かすことができます。

職長や現場監督など、より責任の重大なポジションにつくことで、スキルの向上や給与アップなどのキャリアアップが望めます。



まとめ

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以上、多能工についてご紹介してきましたがいかがだったでしょうか?


近年の働き手不足から、多能工人材の需要は高まってきています。

ただ、それと同時に多能工といえるようになるまでには、単一の業務を極めるよりも時間がかかり、相応の忍耐が必要となってきます。


ぜひ、「これから建設業で働くことを考えている」「建設業界でのキャリアアップを考えている」方は、ぜひ本記事を参考にしてみてください!


私たち山本工業は、創業55年という時間の中で、機械器具設置工事や管工事など複数の専門工事に対応しうる技術を培ってきました。そんな弊社では、未経験からでも多能工を目指すことが可能です。


仕事にかかわる資格取得の費用を弊社で負担する「資格取得バックアップ制度」など、未経験の方でもしっかりと専門性の高い技術を身に着けられる環境が整っています。


また、給与も年功序列ではなく、能力や実績によって反映されるため、頑張れば頑張った分だけ報酬に還元されます。


「多能工を目指してみたい!」、「未経験だけど自分の強みを見つけ、手に職をつけたい!」とお考えの方は、ぜひ山本工業にお問い合わせください!


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